相手が感じている世界を想像して


発達障害の生徒をたくさんみているため、

このことを嫌というほど感じさせられるのですが、

人間は一人一人、顔や能力が違うように、

感じ方、考え方もやはり違います。

ですが、同じ経験をしたことがないと、

中々理解することは難しいものでございます。

勉強が得意であったならば、

苦手な人を見かけたら

「勉強すればいいのに」と思うでしょうし、

運動が得意であったならば、

苦手な人を見かけたら

「運動すればいいのに」と思うでしょう。

会話が得意であったならば、

全く話したがらない人を見かけたら

「とにかく何か話せばいいのに」と思うでしょうし、

忘れ物をしない人であれば、

忘れ物をたくさんする人を見かけたら

「やる気がないんだな」と思うでしょう。

全て、自分の杓子定規で判断してしまうのです。

なぜなら、自分が感じている世界で

想像してしまうからです。

しかし、人はそれぞれ違う世界を持っており、

それぞれ違う感じ方をしているのです。

そのため、全て自分の杓子定規で判断してしまうと、

誤解をしかねません。

なので私は、教えるときに、

先入観を捨てて、会話を元に

その人が感じている世界を想像するように

心がけております。

こちらの問いかけに答えず固まる子がいれば、

「考えているが、答え方がわからないのではないか」

と推測し、選択式にして答えさせてみたり、

ひっ算や読解問題がいやだと不満を言う子がいれば、

「小さな枠に文字を書くことが辛いのではないか」

と推測し、ホワイトボードに書いてもらうことにしたり、

口頭で答えてもらったりしています。

ただ、この教え方は一長一短でございまして…

甘いだけのカス講師・まっちゃんによって、

辛いことに耐えて成長するという経験を

奪われてしまい、勉強を通して

耐える力を養うことができません。

さらに学校教育では

「一定の水準まで能力を引き上げる」

ということが求められていますし、

社会で求めている人材を育てているため、

苦手なことを克服しなければ

学校・社会で評価されにくいでしょう。

だから、これが良いとは言い切れないと意識しつつ、

あくまで学力を伸ばす一つの方法として

この教え方を続けてみようと思います。