学習障害と診断された女子生徒のお話です。
比例のグラフが全く描くことができず、教えても教えても、「わからないところがわからない」状態に陥り、
固まってしまう…なんてこともあり、互いにストレスの溜まる時間を過ごしたものでしたが…
①私自身、生徒のできないことを受け入れる
②生徒がどの部分で躓いているのか分析する
③考え方をイメージしやすいように、できるだけ具体的に教える
④生徒の話をよく聞く(雑談なども含む)
このようなことを心がけたことがよかったのでしょうか、なんと一次関数のグラフが描けるまでになりました。
さらに嬉しいことに、今まで学習に関する質問を全く行わなかった彼女が、
「1/2は二つあるもののうちの一つ分ということなのに、どうして1を二つに分けた数ということになるのですか」
といった趣旨のことを発問できるようになり、成長していることを感じました。
(※彼女の場合、1/2は「二つあるもののうちの一つ分」ということで固定化されており、
「1を二つに分けた数」、即ち0.5という量と同質であることが理解できなかったようです)
こうして質問されることで、どの部分で躓いているのかがすぐに理解でき、
また生徒の思考プロセスが見えてくるため、非常に教えやすくなりました。
少し前までは質問なんてするとは想像もできなかった彼女が、
何かのきっかけで学習内容を理解し始め、疑問点を訊ねるまでになりました。
きっとこれから、さらに理解を深めていき、能力が今まで以上のスピードで伸びていくことでしょう。
こんな感じで、周りの大人を驚かせるような成長をするものなのですね…
本当に、嬉しい限りです。
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