今まで何度となく登場した、言葉の理解が苦手な子たち…
「自閉症スペクトラム障害」という診断名が下っている子から、
ただの努力不足・落ち着きのない子だと見なされている子まで、
様々な子たちを見ております。
言葉への理解が苦手である場合、説明に窮することが多々ございます。
特に可視化しにくい数学の指導は、最も教えることが難しいように感じております。
しかし「伝えたいことが中々伝わらない…だけど理解できないわけではない!」や、
という記事で紹介したとおり、「理解できない訳ではない」ように思えるため、
悪戦苦闘しながら、理解できるように様々な工夫を施しております。
今回は分数の学習について。
という式について、
「3xを二等分したもの】と【3】が同じ」
ということを伝えたのち、
「二等分する前のxはいくつになるか」
と訊ねたところで、固まってしまうのが関の山です…
そこでかみ砕いて説明することで、
発問の内容を理解してもらおうと心がけるのですが、
説明で用いる言葉が多くなりすぎて、
余計に混乱してしまいました。
(私が何度も繰り返しているあやまち…)
それで、可視化して理解できるように、
こんなマニュアルを作りました。
※ブロックとは、数のブロックのことで、二枚目の写真の黄色い物体のことです。
※ピザとは、分数を可視化するために用いる円のことです。ピザは円形であり、
「ピザを二人に分ける」と言えば伝わりやすいため、このような呼称を用いております。
上記のマニュアルを元に、一度私が手本を見せた後、
生徒にホワイトボード上で問題を解いてもらいました。
「3x = 12 だから x = 4」
「この絵(マニュアル)はわかりやすいですね」
という嬉しいお言葉を賜りましたので、
やはりなるべく絵で伝えるように心がけるべきなのでしょうか。
言葉で伝えられない概念についても、
取り組むうちに、それとなく掴んでくれれば…と感じております。
いつもあっきー先生が「生徒にわかってもらうためにはどうすれば良いのだろう」という努力をされていて、とても尊敬します!
私も学習障害の生徒さんがいますが、どうしても指導時間が限られていること、高校生なので教科数がたくさんあることから、なかなか深くまで指導が出来ず、四苦八苦しています。
学習障害であってもなくても、人によって理解の仕方は違いますから、一人一人に合わせた指導をしていくことが大切ですよね。あっきー先生のブログを読んで、いつもそのように考えさせられます。
応援しています!
のんのん先生
私のブログをご覧になり、ありがとうございます!
ブログを書いている私からすれば、こうしてブログを読んでいただいたうえ、コメントまでくださる方って本当に神様のようにありがたいものでございます笑
尊敬だなんて、本当にもったいないお言葉です、のんのん先生に比べたらまだまだ…
指導時間が限られ、教科数の多い高校生だと、中々指導が行き渡りませんよね…
私も中々成績を上げられずにいる、寧ろ成績を下げてしまった子さえいるのですが、
それでも何かその生徒が「先生に出会えてよかった」と思えることが一つでもあれば、胸を張っても良いのではないかな、と感じております。
のんのん先生のように、「学習障害だから」といって切り捨てないだけでも、きっと嬉しいのではないのでしょうか?
私のような未熟者のブログがご参考になるとは、これ以上ない光栄でございます!
生徒がもっと力を引き伸ばせるように、精進してまいります!