お母様曰く、勉強に対する意欲が乏しいという桂次郎くん(仮名)
3学期の成績も芳しくなかったようです…
学校の宿題はやってるみたいだけど、
僕が出した宿題はやらない模様…
なぜやらないのでしょう?
叱らないから舐めているしょうか?
それは確かにあるかもしれません…
しかし叱って言うことを聞かせても、
心の中では反発し続けますし、
私の話を素直に聞いてくれなくなるかもしれません。
それは彼の学力向上に支障を来す可能性があります。
なので個人的には、叱ることには慎重に行った方が良いと思います。
怒ったり叱ったりできれば、こちらは簡単なんですがね^^;
ということで彼の行動ではなく、
宿題に焦点を当ててみましょう。
彼は、「できる」「かんたん」だと思う問題については、
積極的に取り組んでくれます。
なので、易しい問題を宿題に組み込みました。
それこそ5分で出来るような内容を…
するとすると…何と!
宿題をやってくれていたのです!
このことから、宿題をやらないのはどうやら、
「難しい」
「時間がかかりそうで面倒」
と感じさせているからではないかと思いました。
正負の数の基本的な計算でさえも、
彼にとって大変だと感じれば、
宿題をやる気が失われてしまうのです。
だから…宿題をやらない子については、
数分で終わるような、とっても簡単な問題を、
出していけばいいのだと思います。
そこから少しずつ、宿題を習慣づけて、
彼の成長に合わせて宿題の量を多くしていくことで、
力をつけていこうと思っております。
この日、2年生の内容を先取りすることにしました。
学校の授業を少しでもわかってもらい、
「できる」「楽しい」を味わってほしかったからです。
単項式と多項式の違い、同類項の計算など…
1年生の内容すら理解できていない彼には、
かなり大変だったと思いますが…
「こんなの簡単だよ!」
と言って騙しておきました笑
例えば…
x-3yでは、xと-3yのことを「項」と言うんだよ〜
で、項が1つだったら「単項式」、
2つ以上なら「多項式」と言うんだ。
じゃあ、x-3yはどっちだろ?
ー2つだから多項式だ!
こんな感じで簡単なクイズ形式にしておくと、
初めての内容でも頑張ってくれます。
ここでは如何に簡単であるかと思わせるのがミソです。
本当は頭がいいのか、桂次郎くん。
あっという間に項について理解したことは勿論、
たった1時間で多項式の足し算引き算ができるようになりました。
今までの彼の態度からも鑑みて、
この成長には本当に驚かされました。
さらに嬉しいことが、
「もうこんなに時間が経ったの!?」
と話してくれていたことです。
これは集中していた証ですし、
今までやる気のなかった子が頑張ってくれるようになると、
嬉しさもまた格別でございます^^
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