教えることの難しさ

家庭教師は一人一人の出来具合に合わせて教えることが求められます。
もちろん私も一人一人に合わせて教え、学習に否定的な感情を抱かないように心がけております。

しかし、生徒によっては、中々うまく教えられないことがあります。
生徒が住んでいる世界、生徒の感じ方や考え方が想像できない場合、
一体どのようにすれば、私が伝えたいことを伝えられるのかと四苦八苦します。

例えば方程式を教える場合
x+3=8
ならば、3を右辺(=の右側)に移項し、
x=8-3とすれば良い、
左辺(=の左側)は文字だけ、右辺は数字だけにすると伝えます。

それから
x+5=7
を解かせようとすると、
x=7-3
としてしまうのです。

どこから3が出てきたのか、全くわからない私、
「どうして3が出たの」
と訊ねても、「先生がそう言ったから」と言うならまだしも、
だんまりされて、私が混乱することがしばしば…
(ちなみに先ほどの例でx=7-3とした理由は、私が生徒に説明するために示したx+3=8の方程式で、3を移項していたため、どんな場合でも-3を=の右側に加えればよい、と短絡的に考えたのだと思われます)

彼らの感じ方、考え方が私のそれとあまりにも違いすぎて、
どのように伝えれば理解してもらえるかわからず、
教えることの難しさを、改めてひしひしと感じさせられました。

今では何度も彼らと接するうちに、規則性を見出したり、抽象化したりすることが苦手、ということに気付いたので、先ほどの例では数題例を列挙し、そこから全てに共通する操作(この例では移項、=の逆側に数字または文字を、符号を変えて加える)を色で強調しながら確認し、それから間違いをいくらかさせては原因を考え、少しずつ矯正して伝えたいことを伝えていく…といった感じで、時間はかかるものの、教えたいことを教えられるようになってきました。

それでもまだまだ、上手くいかないと感じることもありますが、
少しでも彼らの力になれるように、教え続けて参ります。

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