理科は実験をたくさん行い、
その結果を考察する学問でございます。
身の回りの不思議な現象を解明する、
楽しい学問だったりもします。
ところが理科の授業で納得できず、
「なぜそうなるのか」が全くわからないがために、
つまらないと感じる生徒もいます。
だから、まずは納得させることが肝要でございます。
この日は化学が苦手な加奈子ちゃんとの学習でしたが…
(問題)PE、PP、PVCはそれぞれ何の略称でしょう?
私「ぜんぶ最初にPってついてるよね、これってどういう意味かわかるかな?」
加奈子ちゃん「えーっと、うーん……PPAP!笑」
私「確かにPがいっぱいあるもんね笑」
ポリエチレン➡️ポリだからP、エチレンだからEなので、PE
ポリプロピレン➡️ポリだからP、プロピレンだからPなので、PP
ポリ塩化ビニル➡️ポリだからP、塩化はCl、ビニルだからVなので、PVC
※塩化ナトリウムNaClなどと同じく、Clは後ろに来ます
(問題)食塩、砂糖、でんぷん、この中で有機物はどれか?
私「有機物って何か覚えてる?」
加奈子ちゃん「燃えると黒くこげるもの!」
私「そうだね、実は有機物って炭素原子Cが骨格となっていて、
燃えると酸素O2と結びついて、二酸化炭素CO2が出るんだよね。
だから物を燃やすと二酸化炭素が出るのだね。
燃えるものと言えば木とか紙とかあるよね…あとは…」
加奈子ちゃん「人間も!」
私「(苦笑)」
炭素原子Cを含む物質は基本的に有機物です。
(一酸化炭素、二酸化炭素などは例外的に無機物)
食塩はNaCl(ナトリウム原子Naと塩素原子Cl)なので、
炭素原子Cを含んでおらず、無機物となります。
こんな感じで様々なネタを挟むことで、
会話を生ませて負担をかけず、納得してもらい、
楽しく様々な知識を吸収してもらっております。
こんな風に楽しませようと工夫したからでしょうか、
加奈子ちゃんのお母様に、
「先生がいらっしゃるのを、娘が楽しみにしているのですよ」
という大変ありがたいお言葉を頂戴致しました。
楽しいと言われることが、僕にとっては何よりも嬉しいのです。
だからこそ、もっと楽しく、もっとわかりやすく教えられるように、
頑張りたくなるのかな、と思いました。
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