たて×横って、文字同士の掛け算なんかできませんよ!!

って言われました笑

 

長方形の面積を求める公式、

かの有名な「たて×横」

この公式を使って解くように指示したところ、

生徒が固まってしまいました…

 

しばらく様子を見ていましたが、

全く動き出す気配はありません。

もしかしたら…と思って、

「たて×横って、文字同士をかけないといけないと思ってる?」

と尋ねると、コクリと頷いていました…

 

勉強が苦手な子の中には、

言葉を額面通りに捉えようとする子もいます。

今回の例で言えば、「たて×横」と言われれば、

一般的な方であれば、

「縦の長さの数値と横の長さの数値を掛け合わせる」

ということを認識できるのですが、

彼らは

「たてという文字と横という文字を掛け算する」

というようにしか捉えられないのです。

 

言葉というものは、その時その時で意味が変化するものです。

例えば「お風呂を見てきて」と言う時について、

お風呂に水を溜めている場合であれば、

「もしもお風呂の水が溢れそうであれば、水を止めて欲しい」

と言う意味も込められるようになります。

お父さんが長風呂している場合であれば、

「お父さんが寝ていたら起こして欲しい」

と言う意味に変化するでしょう。

 

このように、その時その時の状況で

同じ言葉でも意味がまるっきり変化してしまうのですが、

彼らはこれが理解できないため、

本当に「お風呂を見る」ことしかしないのです

お風呂から水が溢れていても水は止めません。

お父さんが溺れそうなくらいに爆睡していても、起こしません。

 

と、いうことで…

「こんなこと、言わなくてもわかるだろう」

という内容まで、

しっかりと指示しないといけないのです。

 

今回の面積の内容であれば、

「縦の長さと、横の長さをかけてください」

「長方形の面積は、縦の長さと横の長さをかけることで、求めることができます」

というように。

 

指示の仕方をかなり工夫しないといけないので、

大変骨が折れてはいますが、

生徒たちの可能性を広げられることに

喜びを感じてもいます。

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