やる気はみんな、持っている

成績を上げるだけではなく、

何事についても成長をするために最も必要なものが、やる気です。

いくら教え方の上手い名コーチがついていても、

本人のやる気がなければ全く伸びないものです。

なので、やる気を出してもらわないといけないのですが、

「うちの子、やる気なんて持ってるのかしら？」

と首をかしげるほど、

全く何もしないお子さんもいらっしゃると思います。

私が見てきた生徒でも、全くやる気が出ずに、

勉強を放り出す子もいました。本人が言うには、

「どうせ勉強してもわかりっこない」

とのことで、これは推測なのですがー

理解しようとして努力してもできなかったという挫折と、

さらに周りの無理解による叱咤激励が追い打ちをかけて、

このような絶望を感じるようになったのでしょう。

だから、まずやる気を引き出すために必要なことは、

「自己肯定感」を養うことだと思います。

「あなたが生きてるだけで、私は幸せなんだよ」

「できないことがあってもいいじゃない、

他にいいところがたくさんあるもの」

「あなたは私の子どもってだけで、

私にとって世界一価値のある人間なんだよ」

こんなメッセージを伝えてみてはいかがでしょう。

彼らは十二分に頑張っているので、

まずその事実をお母様やお父様が理解して、

受容してほしいのです。

自己肯定感が養われると、心が安定します。

心が安定すると、非行に走ることは無くなりますし、

素直に話を聞いてくれるようになるのです。

ここまで来れば、受動的ながらも、

勉学で粘り強く頑張る姿が見られるようになります。

粘れるようになれば、

必死に理解しようと頑張ってくれるので、

大変教えやすくなります。

そして、ある時ふっと、

理解できる瞬間が訪れるようになります。

すると、簡単に問題が解けるようになるものだから、

楽しい

面白い

そう思わずにいられなくなるようです。

もっと自分は成長できるんだ、

だから勉強したい！

勉強は自分を成長させることに気付くと、

誰に促されるわけでもなく、自ら学習を始めます。

俗にいうやる気スイッチが入る瞬間です。

実はやる気はみんな持っているのです。

その引き出し方が難しいから、

やる気がないように見えてしまうだけなのです。

そういう訳で、お子さんについて悩まれてるお母様、

できる限りでいいので、まずはお子さんのことを、

まるごと受け入れてみてはいかがでしょう。

子どもはなんだかんだでお母様が一番なので、

お母様に受け入れられると、大変心が安定しますから。

やる気スイッチが入るプロセスを、

くわしく教えてくれた桂次郎くん、

連立方程式が理解できて、

すっごく楽しそうだったね。

これからは勉強が理解できるようになるから、

お互い楽しみながら学習しもう！