努力すれば(才能を持っている人は)報われます

本格的な梅雨の季節に入り、あじさいの花が鮮やかに彩っています。

 

私の生徒たちもそれぞれ個性的な色を出すようになり、

元気に頑張っています。

 

ただいま期末試験真っ最中、

受け持ちの中学生の生徒6人全員が、

やる気を出して頑張っております。

 

うち一人(崎太くん)は試験が終了し、

初めて英語で平均点を超え

初めて五教科で400点を超えるという成果を上げました。

学習障害で英単語がほとんど覚えられなくて、

担当しはじめの頃は英語が大嫌いだったのに…

よくここまで頑張りました!

 

加奈子ちゃんはできないことを悔しがって泣き出すくらい、

頑張り屋さんになりましたし、

 

桂次郎君はわからないことを投げ出さずに、

粘り強く理解しようと我慢できるようになりましたし、

 

川音ちゃんは試験期間中は好きなゲームを自ら禁じて、

試験勉強を頑張っていますし、

 

日出夫君は証明問題にチャレンジするなど、

苦手な問題から逃げずに自ら克服していますし、

 

登子ちゃん(仮名、新キャラ)は計算途中を、

テキトーにしないように気を付けるようになりました

 

みんな、成績では見えない努力を重ねているのです。

それぞれ挫折を乗り越えて、みんなよく頑張っています。

中には「指を使わないと計算できないなんて嘘でしょ!?」

と思うほど数学ができるようになった生徒もいます。

 

彼らの爪の垢を煎じて、

中学時代の自分に飲ませてあげたいくらいです(笑)

 


 

残念ながら、世の中では結果のみで評価されます。

これは学校教育でも例外ではございません。

 

「スポーツは才能もなければダメだが、勉強は努力次第だ」

ということをよく耳にしますが、私個人的な意見を申しますと、

勉強もスポーツも才能と努力がなければいけません

努力すれば報われるなんて大嘘です。

 

私はADHDやLD、自閉症といった

障害を持つ生徒をたくさん担当しているため、

努力が報われない生徒の姿を見て、

いつもこのことを感じさせられているのです。

 

ところが残念ながら、勉強を教えることのできる方は、

自分が特別な才能を持っていることに気付かず、

努力のみで自分が高い位置にたどり着いたと

本気で思っているので、

成績が悪いのは努力不足だからだ

と言ってしまいがちなのです…

 

生徒が一生懸命に理解しようとして努力した、

それにも関わらず全く理解できなかった、

ところが先生は努力不足という、

もっと頑張れという、

これ以上一体何を頑張ればいいのだ…

どこまで頑張ればいいのだ…

先の見えない暗いトンネルの中をただ進むような、

そんな心境なのです。

 

成績不振の子たちはたいてい、

このような挫折を経て、

諦めてしまうのです。

諦めて先の見えないトンネルから出ないと

精神がおかしくなるから、

諦めるのです。

 

では才能のない生徒は勉強をするな、

ということかと問われますと、

そういうことではございません。

 

 

ただ本人の人格や努力を尊重すること、

他人と比べずに過去の自分と比べさせること、

無理強いさせないことを忘れないでほしいのです。

お子さんが野球部のエースになれなかったからと言って、

叱ったりされませんよね?

それと同じように、勉強で点数がとれなかったからと言って、

咎めたりせずにただがんばったね、と受け入れてほしいのです。

 

そして、私のような教える仕事に就く人間は、

野球の名コーチのように、

うまく生徒の才能を引き出せるように、

生徒の理解度が上がるように、

生徒に合わせた教え方を模索して実践していくのです。

 

繰り返しますが、

やみくもに努力を強いることは、

先の見えない真っ暗なトンネルに

置き去りにすることと同じです。

 

お子さんが大事なら

頑張らせすぎないでください。

自殺したり、家出したりするよりは、

勉強できない方がはるかにましですから。

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