学習が楽しくなる時(家庭学習へのステップ)

前回投稿した家庭学習しない子への対策において、

家庭学習を行うようになるためにはどんな工夫が必要なのか、

しっかりと考えないといけない旨を記しました。

 

その答えのヒントになりそうなことが先日あったので、

紹介させていただきます。

 

成績不振で全く勉強しない中学生の男の子についてです。

学校の宿題はただ写す、英単語の書き取りはただの作業として

取り組んでいる様子があり、言うまでもなく

「勉強なんて楽しくない」

と感じています。

 

そんな男の子なのですが、

全くの勉強キライというわけではないようで、

「わかる内容」「できる内容」であれば、

積極的に取り組む姿勢が見られます。

特に戦国期については自ら本を購入して読むなど、

勉強熱心なところもあるのです。

 

…ならば、「わかる内容」「できる内容」であれば、楽しくなるのではないか?

 

と考え、先日英単語の読み方の規則性、

具体的に申しますと、

英単語の最後の文字がeの場合、

その直前の母音がアルファベットの読み方になるという、

マジックeについて教えてみました。

 

ところがことはそれほど簡単ではなく、

「単語の最後の文字がeの場合、

その直前の母音がアルファベットの読み方になる」

なんて説明しても、ピンとこない様子でございました。

 

早速作戦変更、彼の知っている

take、bike、cute、these、those

といった単語を列挙し、いずれも

「単語の最後の文字がeの場合、

その直前の母音がアルファベットの読み方になる」

ということを確認させることで、

 

「ああーそういうことだったのか」

 

と納得させることに成功しました。

そこでさらに gate という単語を示して、

マジックeを踏まえて読ませてみて、

正確に読めることを褒めました。

 

すると彼が楽しそうな表情をしながら、

「もっと難しい問題を出してください」

とリクエストをいただくことになり、

授業としては大成功だったように感じました。

 


 

学習は、理解できる内容であれば楽しくなるようです。

今回の場合、それまで丸暗記していたスペルが、

英字の組み合わせによって規則的に発音が決まる、

意味のあるものだと理解できたため、

知的好奇心が刺激されたのではないか、と思います。

 

このことを通して、彼がすぐに家庭学習を行うように変化するとは思いませんが、

英単語を学習する際に、それまで行っていたような「作業」ではなく、

一つ一つのスペルが表す音を結びつける「学習」になるのではないかと

期待しています。

 

そして、学習が意味のあるものだと意識できれば、

自分から学習をしようとなるのではないかな…

 

…甘いですかね笑

1 Star 0
読み込み中...
当記事がご参考になりましたら、ハートをクリックしてください^^

他の特別支援教育に携わる先生のブログをご覧になりたい方はこちら
他の家庭教師のブログをご覧になりたい方はこちら

コメントを残す