言葉がわかりにくい子への説明の仕方

視覚優位の子に多いのでしょうか…

言葉への理解が苦手で、

文章や口頭で説明されてもピンとこない子がそこそこいます。

 

じっと聞いていてもわからないから、

我慢できずにおしゃべりを始めたり、動き出したり、

時にはかんしゃくを起こされることもあります。

それほど説明を理解しようとすることは苦痛なのでしょう。

(僕も大学の難しい講義なんて、

とてもじっと聞き続けることができず、よく寝てました笑)

 

そんな訳で、説明の方法について模索しております。

ヒントとしては、『ディスレクシアなんか怖くない』という本で紹介されていた、

「言葉を理解させようとするより、絵を用いて理解させたほうが良い

という意味の文章が挙げられます。

 

言葉への理解が苦手な子は、思考するときにあまり言葉を使わず、

イメージなどで感覚的に理解をしているのかもしれません。

なので、図や絵を補助的に使用すると、理解がしやすいと思われます。

 

そんな訳で、以下のような指導を行いました。

英単語の発音について、単語の最後にeがついた場合、

①eは発音せず、

②eの2つ前の母音(a、i、u、e、o)はアルファベット読みになる

ということを教えました。(マジックeです)

※アルファベット読みとは、a→エイ、i→アイと言うように、アルファベットの名称による読み方です。

 

それで、下のような絵にして示したのですが…

①の×は問題なかったのですが、②の←については、

「eが前に行く」

と解釈されてしまい、しかも

視覚からの情報が圧倒的に得やすい子であるために、

口頭で説明した

「eの2つ前の母音(a、i、u、e、o)はアルファベット読みになる」

という情報に上書きしてしまったのでした…

(ちなみにこの場合、「メイク」なのですが、

mek,「メク」となってしまいました)

 

このようにして、中々伝達がうまくいかず、

しばしば混乱させてしまうように思えました。

(とあるお母様に「下手に絵を交えると却って混乱しますよ」と教わりましたが、
実体験しないと中々気づけないですね…)

 

そういったことも気をつけて、絵を交えて説明することを心がけようと思います。

 

 

…ちなみにこの生徒は、その日のうちにマジックeを習得することができました。

何度か一緒に手順通りにやっていくうちに、

段々と要領がわかるようになり、

最後には知らない単語まで推測して読めるようになりました!

 

あまり説明せずに、何度か一緒に学習すること、

言語に変換して理解させようとするのではなく、

言語に変換せずに感覚的につかめるように教えたほうが、

身につきやすいのでしょうね。

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