「できてほしいこと」ではなく、「できそうなこと」

「学校の授業内容を理解してほしいから」
「成績を伸ばしてほしいから」
そう願って、各々の生徒が学校で学習している内容を教えています。

しかし、生徒によっては、教えたところで理解できないこともございます。そんな生徒は往々にして、基本が抜けていることがあります。いくら説明しても、基本がわかっていなければ、理解できることは殆どないのです。例えば掛け算・割り算の意味が分かっていないにも関わらず、比例や割合を教えても、使いこなせるとは到底思えません。

なので、時間はかかろうが、地道に基本から教えていく必要があるのです。とはいえ、言うは易しで、基本のレベルを教えるにしても、私たちが「当たり前にわかること」ですら理解できないことが多く、どこで躓いているのかも把握できないことが往々にしてあります。

また、私にとって大変易しいこと…例えば、「5×3は5を3回繰り返して足しているように、掛け算は同じ数を繰り返し足す演算であることを理解する」ということでさえ、生徒に理解されないこともあります。私としては「簡単だからこれくらいできてよ」と思ってしまうのですが、生徒からすると大変難しいようで、こうしたギャップから互いに疲れてしまうことがたくさんありました。

ですが、私にとって大切なこと、指導における信念は「少しでも生徒の能力を伸ばすこと」、「私ができてほしいと思うこと」ではなく、「生徒ができそうなこと」に焦点を当てるべきなのだと気づきました。

私はまだまだヒヨッ子、他の学校や塾・家庭教師の先生から見ると指導力や経験は劣りますが、こうした失敗を一つ一つ重ねて、そこから学び、より良い指導ができるようにしたいと思います。

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