英単語を中々覚えられない…
何度も繰り返しつづりを書いても、いざ書こうとすると思い出せない…
そんな方はいらっしゃいませんか?
英語の重要性はわかっているのだけれど、
どうしても覚えられないんだー
そんな方のために効果的な、英語の学習法をご紹介いたします。
目次
1.そもそもどうして英単語が覚えられない?
1-1.音韻意識の弱さ
努力を重ねても英単語が覚えられない方は、音韻意識が弱い
英語圏における発達性ディスレクシア(読み障害)
である可能性がございます。
音韻意識とは、文字を音として認識したり、
言葉を構成する複数の音を適切に分割して認識する能力のことです。
この音韻意識が弱いと、
・拗音・長音が適切に書きとれない(例:カッター→カター、カッタなどと書いてしまう)
・たどたどしく字を読む、逐次読みをする
・音読をすると、語尾を勝手読みする(遊んでいました→遊んでいた と読み上げる)
という症状が発生します。
但し、幼少期であれば、読字能力の成長が遅れているだけである可能性もあるため、
小学校の先生が、深刻な問題ではないと捉えられることも少なくないようです。
(実際、成長とともに字が読めるようになり、症状が和らぐことがほとんどなのです)
しかし、成長することで日本語が読めるようになったとしても、
英語が読めるようになったとは限らないのです。
こうして、今まで隠れていた音韻意識の弱さのために、
中学の英語学習でつまずく方がたくさん出てきてしまうのです。
1-2.英語と日本語との違い
日本語と比べて、英語は音の境界が細かい言語です。
日本語の場合、一つの文字で、子音と母音(または母音のみ)を表しますが、
英語の場合、一つの文字で表せられる音は、子音一つ、または母音一つのみでございます。
(例:「あ」→「a」、「か」→「ka」、「し」→「shi」)
さらに、英語の場合、writeとreadのように
一つの文字が必ずしも一つの音を表すわけではないので、
音と文字との関係が規則的なひらがなと比べて、
非常に難しい言語となります。
スラスラ字が読めないという発達性ディスレクシアの出現率は
日本では5%であるに対し、
米国では15%にも上るそうで、
いかに英語の習得が難しいかを示しています。
2.学習法
2-1.フォニックス
さて、肝心の学習法についてです。
私が教えていて有効だと感じた学習法は、
フォニックス
これに尽きます。
フォニックスとは、英語の綴りと発音との間の規則性を示す学習法で、
最近は小学生向けの英語の書籍でも書かれているものがあります。
また、英会話教室に通うと漏れなく学習できる…と思います。
発音もうまいので、お金に糸目をつけないのであれば、
やはり英会話教室の先生に教わるのが一番でしょう。
2-2.フォニックスカルタ
以下の画像は私が開発しているカルタです。
綴り・文字と発音方法を記しており、
文字の音を意識しながらカルタを並び替えて英単語を作ってもらったり、
英単語の読み方をカルタに記載している発音を元に導き出させてもらったりして、
学習を行っております。
2-3.グループで覚える英単語
ある程度フォニックスが身についてきたら、
英単語を綴りごとにグループ化して覚えていくといいのかな、と考えております。
私がおすすめする教材は
『グループでまとめて覚える中学英単語』
廉価ですし、音声もダウンロードできます。
文字の並びのパターンごとに学習するため、
ゆっくりと一つずつ身に着けることができ、
大変取り組みやすい教材だと感じております。
2-4.英字が表す音を一つ一つ書く(H30/3/21 追加)
拗音などの特殊音韻が書き取れないなど、音韻意識が弱い方は、
英字が表す音を脳内で組み合わせることが苦手です。
そのため、フォニックスを学んでも、長い英単語になると太刀打ち出来無いことがございます。
なので、脳内だけで音を組み合わさせるのではなく、
一度音をカタカナで書きだして、視覚的に補助できるように工夫します。
上の写真は一例でございますが、このように英字が表す音を一旦カタカナで書き出し、
子音と母音の組み合わせによって生まれる音がどの音になるのか、考えやすくしております。
上の写真では t(トゥ) + e(ア)でタという音に変化することを、視覚的に理解できるようにしております。
この方法では時間はかかりますが、長い英単語でも読めるようになるうえ、
脳内で音を組み合わせる際にかかる負担がかなり軽減されるため、
「いった」を「いた」、「クーラー」を「クラー」と書いてしまうような
音韻意識が弱い方には、かなり有効だと感じております。
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