言葉が覚えられない…それってもしかして、覚え方に問題があるんじゃ?

ディスレクシア(識字障害:字を読み書きすることに著しく困難を感じる)である私の母を見ていて、感じたことです。
母はディスレクシアであるため、漢字が覚えられず、読書を通して語彙を増やす機会がありませんでした。

そのうえ言葉に対する意味を理解しにくいところがあり、
しかも言葉を誤って聞き取ってしまう特性も相まって、
中々言葉を覚えることができません

例えば火山について教えた時ー
「マグマ」を何度も「マグロ」と読み間違えますし、
「カザンバイ」と発音しても「かざばい」と書きますし、
火山灰の写真を見ても、それが火山から出た灰だと認識しているにもかかわらず、
「火山弾」「火山ガス」などと答えてしまうのです。

火山から出た灰→火山灰

と私たちは無意識に認識することができるのですが、
母はこのルールに今まで気づくことができなかったようです。
どうも言葉の構成についても一つ一つ、
私たちが無意識に実践している認識の仕方、覚え方を丁寧に教える必要があるようです。

 

そういうことで、まずは言葉の覚え方を教える為に、
小学1年生の熟語の書き取りを行ってもらいました。
とはいえ、漢字は書けるものの、熟語となると苦戦する模様…

漢字が意味を表す文字であること、
漢字の組み合わせによって読み方が変化すること、
言葉を構成している漢字から、言葉の意味が生まれること、
そんなことも教える必要がありました。

例えば「スイデン」。
この言葉がどんな意味であるのか知らない様子でしたが、
「水を溜めた田んぼのこと。だから水田と書く」
と伝えることで、初めて漢字が言葉の意味を表していることを知ったようで、
またその発見が面白かったようで、
勉強嫌いの母が、珍しくやる気を出していました(笑)

こんな調子で認識の仕方、覚え方を伝えていくことで、
少しずつ、言葉に対する理解が深まったり、
語彙が増えたりするのではないか、と期待しています。

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