正負の数の教え方

数をなんとなく想像でき、手順が混乱してしまう人については、「正負の数の足し算・引き算のイメージ」「正負の数の足し算・引き算について」で紹介したように、具体物で示すことで、マイナスの概念を理解させるとわかるようになるようです。(算数が苦手というより、物事の意味が分かりにくい人向けかな、と思います)

一方、物事の意味は理解できるものの、算数が極端に苦手で、数が想像できない人には、このやり方ではどうもうまくいきません。一般人には理解しにくいのですが、例えば4という数字が、〇〇〇〇、つまり4つの物を表しているということが、想像できない訳です。指を折るなどして、具体化しなければ計算もままならず、計算を指を折らずにはできないのです。

4+3=4+1+1+1=7
7-6=7-1-1-1-1-1-1=1

脳内でこのように計算を行っているので、誤りが多く、しかもそれに気付きません。(掛け算割り算も同様で、32が4を8つ合わせた数、ということが全く分からないようです)

そういうわけで、数について想像できない以上、理屈を理解させることは困難だということがわかりましたので、時間はかかっても、とにかくやり方をマスターする方向で教えております。

操作のマニュアル化、と申しますか、これを見せながら計算を行わせております。このようにすることで、計算を行う際の思考の型を作ることができますので、定着するまでは忘れられても怒らず…長い目で見て、このマニュアルを見せながら計算させていこうと考えております。

それから、計算が苦手なので、①足し算・引き算であるかということと、②符号がどちらになるかということがわかれば、電卓をたたかせています。この指導での目的はあくまで正負の数の加法減法の解法を身につけることなので、それ以外のことに労力を費やして解法を覚えられない、なんてことが起きないように工夫しております。

とりあえず生徒からは「忘れるかもしれないけど、わかるようになった」とのことなので、間違ってはいないかな…?と考えております。

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