相手を理解すること

集中がすぐに切れる女の子がいます。

指導時間中に集中が途切れ、お絵描きをしたり、お喋りをしたりしていたので、「怠けている」と感じていました。

ところが彼女自身「きちんとしないといけないことはわかっているが、どうしてもできない」と感じているように思われたので、それまで行っていた「お絵描きをしない」などの注意をやめました。また、彼女に求める学習レベルが高いのではないかと考え、彼女にとって易しいと思えるレベルに引き下げました。
(例:yはxに比例し、x=3のときy=6である。yをxの式で表せ、という問題ならば、全て考えさせるのではなく、y=axという公式を用いて、x→3、y→6と置き換えて、□=3aとなる、□に入る数字は何かな?…などと、彼女がどのような仕組みとなっているかをすぐに理解できるように工夫しました)

このようにするとすぐに答えがわかるため、「次の問題を出して」と意欲を出し、また私が説明したいことを一つずつ頭に入れることができるため、最終的に分数が含まれていても、問題なく答えられるまでになりました。表情もいつもより明るくなっており、とても手ごたえを感じた時間となりました。

相手のことを決めつけてしまうと、いたずらに相手を追い詰めるだけで自己肯定感を失わせ、却って学力を低下させてしまうかもしれません。
この仕事では相手のことを正しく理解すること、相手のことを受け入れることがとても重要であると、改めて感じさせられた出来事でした。

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