私は数学が得意でした。
だから、数学を教えることには絶対の自信を持っていました。
しかし!教えども教えども、理解されないではないですか!?
いったい、なぜーーーーー
目次
説明が理解できない
情報はできるだけ削ろう
例えば次の問題を解く時に起きた状況を取り上げます。
(問題)yはxの二乗に比例し、x=-2の時y=8である。x=3の時のyの値を求めよ。
生徒:(手が動かない)
私:xの二乗に比例、ってことはxを二乗しないといけないよね、二乗したら4になるから…
生徒:(ちんぷんかんぷん)
生徒によっては、伝える情報が多いと、何を言っているのかわからなくなってしまいます。
なので、そういう子に対しては「一度に伝える情報はできるだけ最小限」を心がけています。
否定語は避ける、~しよう(~しましょう)、と声をかける
先ほどと同じ状況です。
(問題)yはxの二乗に比例し、x=-2の時y=8である。x=3の時のyの値を求めよ。
生徒:(手が動かない)
私:xの二乗に比例、ってことはxを二乗しないといけないよね
生徒:(え、怒られてる…?まずい、なんとかしなきゃ…でも、するの?しないの?)
この声掛けはあまりよくありません。(私自身、ついつい使ってしまいます、反省)
生徒によっては焦ってしまう場合もありますし、
二重否定なので「する」べきか「しない」べきかわからなくなるようです。
それよりも、~しよう、~しましょうと声をかけた方が、
ポジティブなイメージを与え、取り組みやすくなります!
できるだけ視覚に訴えて伝えよう
(問題)yはxの二乗に比例し、x=-2の時y=8である。x=3の時のyの値を求めよ。
生徒:(手が動かない)
私:xの二乗に比例、ってことでxを二乗しよう
生徒:(xの二乗に比例?何それ?)
生徒によっては、問題文をきちんと読まない子がいます。
なので、急に「xの二乗に比例」と言われても、戸惑ってしまうようです。
なので、
こうして伝えたい箇所を示すと、伝わります!
解法がわからない
どの解法を使えばいいかわからない
二次方程式の解法使い分けについて解説したページでも書きましたが、
どの解法を使えばいいかわからなくなることが、よくあります。
なので、「このキーワードがあればこのやり方」と結び付けるように指導しています。
それでもただ暗記すると、やはりわからなくなってしまうので、
このように、は→=、xの二乗→、比例→×aなどと結び付けさせるなど、
工夫すると覚えられます!
疲れている
覚えている内容でも、頭を使って疲れている時は思い出せないものです。
こういう時は、休ませるのが一番だと思います。
覚えているはずだが思い出せない
大体目安は10秒かな、と思います。
10秒考えさせて思い出せなかったら、「このやり方だよ」と教えるのが一番だと思います。
考えさせても思い出せないものは思い出せませんし、
いたずらに疲労させるだけです。(でも、ついついやってしまいがち、反省しています…)
計算を誤る
ミスをあまり問題視しない
二乗と二倍を混同する
よくあることですが、数学が苦手な子は二乗と二倍を混同しがちです。
どちらも掛け算という点では共通しているから、区別がつきにくいのかもしれません。
生徒:3の二乗だから6!
とよく誤る生徒ならば、「二乗だから3×3だよ」などと声をかけておいたほうがベターだと思います。
わざと間違えさせて、注意して気を付けさせる、という方法もありますが、
よくミスをする子の場合は、自信を失わせてしまうし、やる気も無くすので、
あらかじめ声掛けをする方がいいと思います!
符号のつけ方について、足し算と掛け算を混同する
符号がプラスになるかマイナスになるか、
足し算の場合と掛け算の場合とで混同していることがあります。
このように示して、また「掛け算は、マイナスが一つならマイナス、二つならプラス」と、
唱えさせるのもいいと思います。そして、何度も確認すると、身につくと思います!
おしゃべりする
疲れているようですね、おしゃべりに付き合って、休ませることも大切です。
心構え
これが一番大切なのですが、とにかく、
できないことを受け入れることです。
能力は千差万別、みんな違うので、
教えても理解できないのは、ある意味仕方のないことなのです。
そして、その子ができるようになったことを褒めることです。
教えていると、どうしても欠点ばかり目に行きがちですが、
いいところは無いか、成長したところは無いか、と
いつも探す姿勢が大切だと思います!
能力を引き上げる、知識を身につけることも大切ですが、
その前に自信をつけたり、意欲を引き出したりすることも大切です!
あとがき
数学が得意だと、なぜ生徒がつまづいているのかわからなくて、
何度も何度も失敗してきましたが(そして今でも失敗することがありますが)、
教え方を工夫することで、少しずつ生徒の意欲を引き出せるようになっています。
そして、生徒が成長して驚かされることも多々目の当たりにしています!
拙い文章でしたが、なにか、参考になれば光栄です!
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