80の中に40はいくつ入る?

2つです。簡単でしたか?

ところが、「わからない」と答えてしまう方もいらっしゃいます。
賢い小学1年生ならばできるようなものではありますが、
大人になっても答えられない方もいるのです。

恐らく私たちは「80の中に40はいくつ入るか」と問われると、
40という数を二つ合わせると80だから二つ分だ、と考えられるのですが、
物事を具体的にでしか考えられない方だと、
「40」という数について想像できず、
それがために80と40との関連が全く見えず、
混乱してしまうのかな、と私は考えています。

なので、掛け算や割り算を学習しても、
それらの計算の意味について、全く理解できず、
日常生活でも応用が全く利かないようです。
(例えば1000円札で200円のお菓子を5個買えるかどうか、
計算の仕方すらわからないなど)

小学生も高学年になると、
当たり前のように掛け算や割り算を駆使して、
考える分野を学習することになりますが、
掛け算・割り算の意味を理解していないと、
割合・速さ・平均・面積・体積・比例などといったものの概念なんて、
いくら繰り返し教えたところで、学習したところで、
身につかないのではないかな…と思います。

今、速さを教えている小学生の子に対しては、
~1分で100m進む時(分速100m)について~
 ・2分で進む距離について…
  ①2分は1分が二つ分
  ②なので、100mが二つ分
  ③だから、100×2=200m進む

 ・3分で進む距離について…
  ①3分は1分が三つ分
  ②なので、100mが三つ分
  ③だから、100×3=300m進む

このように、私たちが全く意識していないところについて、
一つ一つ手順を具体的に伝えることで、
理解を促しています。

特に①の「2分は1分が二つ分」などと書かれている箇所については、
私たちからすると「当たり前でしょ」と思える部分ですが、
このようにして確認することが必要なあたり、
冒頭に述べたような、数について想像できないことの深刻さが伝わるでしょうか。

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