「面積の求め方がわからない!」
「どうして掛け算を使うのかわからない!」
面積の計算は図形分野でとても重要な学習なのですが、
ここでつまずいてしまう子もたくさんいます。
今回は「数概念がつかめない子」に焦点を当てて、
なぜつまずいてしまうのか、
どのようにすればわかるようになるか、
ということを紹介したいと思います。
つまずきの原因
数概念がつかめないとは?
数概念がつかめない…
とは一体なんぞや?と感じた方もいらっしゃるでしょう。
例えばこんなことがありますー
このように、数え間違いを頻繁に行なったり、次の数が浮かばなかったりしてしまうため、
足し算引き算でさえ苦労してしまうようです。
このような場合は発達障害、特に算数障害に該当する場合もあるので、注意が必要です。
また、克服させようと一生懸命教えたり、計算させたりすると、私のような未熟者では
と言われてしまいます(笑)
※算数障害について詳しく知りたい方はこちら
掛け算の使いどきがわからない
面積の学習にてー
文章題になると、当てずっぽうに四則演算をするケースがよく見られますが、
その典型的な例となりました。
「3個セットが2つある」と伝えてもピンとこないことが往々にしてあり、
脳内でその情景をうまく描けないからか、しばしば混乱する様子が見られます。
具体的な教え方
想像できないなら、一度描いてみよう
「わからないなら描く」
これはもう私の信念のようになっております(笑)
とにかく書き出してみると、
頭の中で考えつかなかったことに気づきやすくなります。
さて、具体的にどのように描くかと申しますと…
- 方眼紙を用いて、正確な長さで図形を描いてもらう
- 1cm四方のマスが長方形の中にいくつあるのか数えさせる
- 数えたマスの数が面積となる
「縦が3cmだからマス3個分、横が2cmだからマス2個分描けばいい」
と理解すれば、恐らく生徒一人で描けるようになると思います。
このようにすると、時間はかかってしまいますが、
面積への理解がぐっと深まるような手応えを感じております。
また、視覚的に捉えやすいため、
「3×2」
となることをしっかりと理解したうえで計算できるようです。
言葉で「3個セットがが2つ分」と言われるよりも、
このように目に見える形で示したほうが、
やはりわかりやすいものなのですね。