文字式の教え方 文字と数を足しちゃダメ!

中学に入ると学習する文字式ー
3xとか2x+3とか、そういうものです。

これが、中々憎い奴で、
2x+3=5xという誤答がよく出てきます。
その度に「ああ、また忘れたのか」と心の中で呟いていたのは今は昔、

どうやって教えているのか、備忘録的にまとめさせていただきます!

xって何なの、意味わからん

まず、xというものが気持ち悪いようです。
小学校ではほとんど出てこなかったし、無理もないと思います。
私も初めて見た時は、得体の知れない感じがして気持ち悪かったし(笑)

それで、xは「アメリカのお金」だと教えています。
一方、10とか1とか、xのついていないものは「日本のお金」ということにしています。

それで、1ドルは日本円でいくらとか、わからないということにしておきます。
xの定義

どうして2x+3=5xじゃないの

じゃあ10円玉2枚と1円玉3枚だといくら?50円かな?5円かな?

単位が違うから…というと簡単ですが、
納得してもらいたいので、まず10円玉と1円玉の例から考えてみましょう。10円と1円の例10円玉2枚と1円玉3枚、合わせて50円!って答える子はそうそういないと思います…

23円の導き出し方

上のように10円が2枚と1円が3枚、10×2+1×3=23だ!
なんて考えなくとも、直感的に23円!とわかる子が大多数だと思います。

しかし、23円というものは、どのように考えて導き出されたのか、
見える形にしておくことが大切です。

xも数も、考え方は同じ

今度は10円玉を1ドル(x円)に置き換えて考えてみましょう。
2ドルと3円

先程の例と同じく、1ドル(x円)が2枚と1円が3枚、x×2+1×3となります。
ここで、xはドル、数は円だから、計算できないことを伝えます。
2ドルと3円、合わせたら5ドルにならないことは、多くの子はわかってくれると思います。
(1ドルでわかりにくいなら、おもちゃのコインを例に出してもいいかもしれません)

それから、1ドル=x円だから、本当は2xも3もどちらも円となりますが、
それを伝えたら混乱するので、あえてこういう教え方をしています。
(今回伝えたいことは2x+3は計算できない、ということなので)

もっといい教え方がありそうですが、とりあえずこのような感じで^^;

なるほど。でもついつい2x+3=5xにしちゃう

まあ、教えたから急に身につくか、というとそんなことはないので、
まず「xがある⇨ドルだから足さない」ということを唱えさせてから、計算に取り組ませます。

それから、宿題として簡単な問題(4x+2+3xとか)を毎日させて、定着を目指します。

それから、何度間違えても、「涼しい顔」が大切です。
ごめんなさい、善処いたします^^;

演習プリント

こちらに用意しています。
とても易しい内容となっています^^

あとがき

2x+3=5x

初めてみた時は衝撃でした、
え、どうしてそうなるのか全く全くリカイデキナイー
となっていました… 

しかし、+があるから足し算ということで、
足さないといけない、と考える方が自然なのですよね。
それでは逆に、どうしてxと数を足してはいけないのか…
こう問いかけられると、答えられない自分がいてー

家庭教師という仕事を通して、色々な考え方を見せられて、
より深く考えさせられてー
教えることは大変ですが、こちらも成長させてもらってるんだな、と感じることもたくさんあります。

今日は真面目なあとがきになってしまいました^^;ではでは

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