算数障害だと思われる生徒に
正負の数の足し算・引き算を理解してもらうために、
以下のようなイメージを持たせることにしました。
まず、「+1は山が1つ、-1は穴が1つである」ということにします。
いわゆる定義というものでございます。
足し算の例として、(+3)+(-4)について示します。
+3は「山が3つ」、
-4は「穴が4つ」であることを表しています。
穴に山を埋めると、
穴が1つ残るため、-1となります。
すなわち(+3)+(-4)=-1となります。
次に、引き算の例として(+3)-(-1)について示します。
山3つから穴1つを取り除きたいのですが、
穴が不足しているので、
新しく穴を掘ります。
ここで穴を1つ掘ると、
掘ったときに出る土によって
山が1つできます。
これにより山が4つ、穴が1つできます。
穴を1つ取り除くと、山が4つ残ります。
よって、(+3)-(-1)=+4となります。
この方法を伝えた生徒には
忠実に実践してもらっており、
未だにミスはあるものの、
正答率が上がっております。
算数障害のような、
抽象的な概念を理解することが難しい方には、
このように視覚化することが重要なように
感じております。
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