このページでは、中々物事を理解しにくい子向けのプリントのつくり方について記します。
簡単な方程式を教える場合を例として取り上げさせて頂きます。
目次
気を付けていること① 見やすく
字は大きくはっきり、空白は多めにして、見やすくしています。
見るだけで疲れてしまわないように、
また記号の見間違い(ーを=と勘違いするなど)を減らすようにしています。
気を付けていること② =は色を変えて
=は色を変えるなどして、区別しやすくしています。
数学の苦手な子はよく、=を無視してしまいます。
=の有る無しで解き方が変わってしまうので、
方程式では、意識させなければいけません。
気を付けていること③ わかりやすい言葉で
「両辺」ではなく、「両方」に
難しい言葉を使っても、伝わりません。
わかりやすい言葉で、簡潔に伝えます。
気を付けていること④ 元の式が変化したことを示す
「↓」を書くことで、元の式が変化したことを表現しています。
これが無ければ、なぜいきなり「x-3+3=2+3」という式が登場したのか、
わからない子もいるので、↓を書いています。
気を付けていること⑤ 変化した部分を強調
変化した部分を赤字で強調しています。
元の式から新たに加わった「+3」の部分ですね。
上の式と下の式とでどこが変化したのか、わからない子もいますので、
このようにわかりやすくしています。
気を付けていること⑥
「0になる」と書いています。
-3+3の計算がすぐにできない子もいますし、
-3+3=-6などと、誤った計算をしてしまうと、
なぜ-6がないのかわからず、混乱してしまいます。
気を付けていること⑦
似たような例題をもう一つ用意します。
そのまま問題を解かせると、どんな式でも+3をしようとしてしまうので、
どんな場合でも+3ではないことを、気付かせる目的があります。
そこで、0にするために+3をしたり、+2をしたりしていたことが伝われば、
解けるようになると思います!
これだけ工夫したら、見るだけで解法がわかる子が増え、
宿題として出しても取り組んでくれるようになっています。
反復練習して、方程式をマスターできた子も出てきており、
期待できそうです!
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