初めて計算の意味がわかりました

中学2年生の男の子との学習でー

彼は数学が大変苦手で、0点を取ってしまうほど…

 

何でも小学生の頃は、

解法を丸暗記して乗り切っていたみたいなのですが、

中学生になると、正負の数でつまずいてしまい、

以降数学が大嫌いな生徒となってしまったようです…

 

 

当初は計算の意味をかみ砕いて説明すれば、

理解できるようになると考えていましたが、

一筋縄にはいかず、

「わかりません」(即答)

「眠いです」(寝転がりながら)

学習放棄してしまうのでした…

 

こうなると、本人のやる気のせいだと

責任を押し付けたくもなったのですが、

学習障害の存在を知っていたので、

「理解したいのだが、頑張っても理解できない」

のだと考えるようになりました。

 

それから4か月…

算数障害について調べていくうちに、

規則性を見つけて応用したり、

抽象的な概念を理解したりすることが

苦手だということがわかってきたため、

数式を一つ一つ言語化して、

具体的なイメージを持たせるように心がけました。

 

そうこうしているうちに

少しずつ成長が見られるようになり、

問題を自力で解こうとしたり、

答えを丸写ししないようになったりするようになりました。

 

そして、先日…

対頂角のことを図解だけではなく、

「頂点を挟んで向かい合う角のこと」

平易な言葉に変換して説明すると、

「あ、そういうことですか!」

と納得し、様々な図形から次々と

対頂角を見つけられるようになりました。

 

そして、今までは意味不明な記号のように

感じていた数式・途中式の意味が

次々とわかるようになり、

やみくもに計算手順を丸暗記しなくとも、

自力で角度を求められるようになったのです。

 


 

彼が数学を理解し始めるまで、

結局半年以上かかってしまいましたが、

今まで二人で取り組んだことが

無駄ではなかったのだと

証明されたような気がして、

安心できたような、嬉しいような気分でございます。

 

とは言いつつ、実は私の教え方なんぞ関係なく、

例えば学校の先生のご指導によって、

本人の脳の成長によって、

できるようになっただけ

かもしれませんが…(笑)

 

それでも、生徒の一つ大きな成長を目の当たりにして、

本当に嬉しい限りでございます。

このことをきっかけに、

どんどん自信をつけてほしいと願っております。

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