その反応は本当にわかっている?わかったつもり?何度も同じことを伝える覚悟を!

早とちり

小学生の男の子を指導した時のお話です。
小学生ということもあり、慌てん坊さんというか、早とちりしがちで、教えても伝わらないことがよくあります。

わかったつもりでわかっていなかったー
そんな失望をしないためにも、教える際に大切な心がけを書いていきます!

慌てん坊さんは話を聞かない

慌てん坊さんはなんと言っても、話を聞いてくれません
こちらが教えようとしても、華麗にスルーしてしまうのです。
とはいえ、小学生ならまだ落ち着きがない年頃なので、
仕方ないかな、と割り切れますが^^;

早とちり

例として、「チョコレートを一人4ずつ、5人に配ります。合わせて必要ですか」という問題で、掛け算の順番を教えることにしましょう。5個の塊が4つ分できるから、4✖️5という順番になるのです。
そして、これを抽象化ー色々な文章題に対しても、掛け算の順番を正しく並べるために、

、と聞かれているから、「個」がつく数を先に並べる

ということを教えることにしましょう。

まつもと
「チョコレートを一人4ずつ、5人に配ります。合わせて必要ですか。」という問題だね。
生徒
4✖️5!
まつもと
答えるの、ちょっと待ってね。この問題の最後に、何個って書いてるでしょ?この何個と同じ単位を探そう。個がついているのは4個だね。これを、前に出すんだよ。
(文章題に書き込みながら説明する)

文章題に書き込んだものの、落書きされる羽目に
生徒
わかった!5✖️4!
まつもと
うーん…

このような感じで、話を聞かないので、中々手強いです^^;
まあ私もこの年頃だと、話を聞いても理解できなかったから、話を聞かずに早とちりしていた記憶がありますので、多分そういうものなんでしょうね^^;

とにかく何度も伝えよう

とはいえ、ここで諦めてはいけません。
話を聞いていないことを、計算して行動していれば、そんなにダメージはない…はずです!

まつもと
しっかり聞いてね、何個、って書いているから、5個を前に出すの
生徒
ああわかった!前の数から並べればいいんだ!
まつもと
(多分わかってないな…)じゃあ、この問題を解いてみようか。
早とちりで文章題を誤答
生徒
]]ラクショーラクショー、5✖️3だ

文章題の、出てくる数の順番にかければいい、というように解釈してしまったようです。

早とちりで文章題を誤答2小学生(特に低学年)のように思考が未発達な子だと、「何個と書かれている」⇨「単位が個であるものを先に並べる」という条件分岐が難しいようです。それで、「文章題で登場した順に並べる」というわかりやすいルールを勝手に作ってしまうようです…うーん、なるほど。数学が苦手な中学生に通じるものがあるので、これはこれで勉強になります。

色々難儀しましたが、

まつもと
何個、って書いているから、3個を前に出すの

これを何度か伝えると、ようやく伝わって、

生徒
]]何個、だから3個✖️5人だ

と答えられるようになりました!よかったよかった。

この時、私が何度も伝えることを見越していたことがポイントでしょうか。
一回で伝わると思っていると、今回のように伝わらないとストレスになります。
なので、「何度も、時間をかけて伝えるんだ!」という覚悟を持って取り組むこと、教える側はストレスを軽くできて、教わる側も取り組みやすくなります!

私自身この覚悟、いつもできるようにならないとな…中学生・高校生相手でも、いつでも何度も伝える覚悟を持てるようにがんばります!

その後気づいたこと

かけ算の並べ方、見てわかるように工夫

指導中はそこまで頭が回りませんでしたが、
改めて考えると、上の画像のように、目で見てすぐにわかるような工夫をすべきだったな、と反省しています。
私が伝えていた「何個」がどの部分のことを指しているのか、わかっていないように思えましたし、何よりも「目で見た方が理解しやすい」ですからね!

まとめ

・同じことを何度も伝える覚悟を持つ
・「わかったつもり」なのか、「わかった」のか、別の問題を解かせて確認する
・できるだけ、目で見てわかるような伝え方を心がける

今回は慌てん坊さんだから際立ちましたが、多かれ少なかれ、教える時に必要な心構えではないでしょうか。
教えるときはどうしても、教える側の立場が上になるため、教わる側が萎縮することもあります。そして、教わる側が自信を無くして、勉強を避けるようになることもあります。

そうならないためにも、常に穏やかな心で教えることができるようになりたいものです!

内部リンク

教えても、忘れてしまうことが当たり前

1 Star 0
読み込み中...
当記事がご参考になりましたら、ハートをクリックしてください^^

他の特別支援教育に携わる先生のブログをご覧になりたい方はこちら
他の家庭教師のブログをご覧になりたい方はこちら
早とちり

コメントを残す